たぬちゃんのオーストラリア旅行(第七日)

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・1991年3月17日(晴)

朝食の席上、メンバーのNさんが前日の夜(というか明け方)に幽霊の声を聞こえたといいだす。かなり本気で怖がっている様子だ。
具体的にどのような声だったかとか、時間とかを確認していると、Fくんが「あ、それ多分俺」と言い出した。大阪大学でグリークラブに所属しているFくんが、その時間帯に練習をしていたというのだ。
Nさんは安心していたが、Fくんは内心複雑なものがあったのではないか?なんていっても自分の歌声を「幽霊の声」と間違えられたのだから...

この日は飛行機でケアンズへ移動するだけなので、空港行きのバスが来る昼過ぎまで、ゆっくりと過ごす。が、トラブルは大きく口を開けて、我々が来るのを手ぐすね引いて待っていた...

空港行きのバスが2時頃にホテルにくるということになっていたのだが(前日チェックイン時に予約)2時15分を過ぎてもバスがこない? フロントに確認すると「予約を受けていない」という...

なんだか、この手のトラブルに慣れてしまった我々は、前日間違いなく予約したことをフロントに訴える。そのときふと目にとまったメモ用紙に間違いなく予約すべき内容(時間、人数)が書かれていることを見つけた。

結局このメモが決め手となって、ホテルサイドが全面的に落ち度を認めた。とりあえずタクシーを呼ぶという。当然我々はホテルサイドで差額を負担するよう求めたが、ホテルはすごく嫌がった(バスで30分以上かかったから多分かなりの金額がかかるのではないか?)

我々の交渉を横目にいろいろな所に電話をかけていたマネージャーが「バスが戻ってくることになったので、それに乗ってくれ」といってきた。どうもバスの運転手と交渉して、Uターンさせたようだ。

空港に着いた我々は、一目散にカウンターに向かったが、ホテルから連絡がいっていたようで、11人分の搭乗券はすでに準備されていた。おかげで乗り遅れることもなく無事機上の人となれた。


ケアンズの空港では、ツアー会社の人が待っていてくれたのだが、この3日間で鍛えられた我々にとっては、どうでもよくなっていた。

ところで...このツアーのいい加減さはここでも発揮された。我々3人だけが別のホテルになっていたのだ(?_?) もうなにがなんだかわからない...
まあ2つのホテルの間はそんなに離れていないからいいんだけど...

機内食(というかお菓子だったけど)が、思いの外腹持ちがよく、この日は結局夕食をとらなかった(と思う...記憶が...)
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