・5月2日(木) 曇時々雨

 今日は一日ブルージュに滞在する。
 とりあえずブルージュの町の全容を確認するためにミニバスツアーに参加する。これはヘッドフォンにて7カ国語の説明(もちろん日本語もある)を聞きながら町をめぐるというもの。330BFという安さも手伝ってかなりの人気で、乗れない人もいた。途中でバスから降りて観光をすることは出来ないのだが、町の全容確認にはもってこいである。

 約50分のツアーが終了し、手始めに83mの鐘楼に登ることにする。高所恐怖症の私にとっては不安があったが、ここまできて登らないのももったいないということで我慢して登る(別に怖くても死にはしないだろう)。途中カリヨンの駆動部だとか踊り場だとかがあり、思ったほど体力的にもきつくない。
しかし階段はかなり急なので、女性は靴をえらんだほうがよさそう。さらに天井に注意すること。思いっきり頭をぶつけてしまった。ちょうど上層についたときにカリヨンが鳴り出したのだが、さすがにそこで聞くとただの騒音になってしまう。カリヨンの音色は少し離れて聞いてこそ生きてくる。鐘楼の上から眺める町もまたすばらしい。町を歩く馬の蹄鉄の音をBGMにゆっくりと眺めを堪能した。この時点では気づいていなかったのだが、降りる時のほうが実は数倍怖いということを思い知らされた。往復で約1時間費やしたが、広場に戻った時には冷や汗をびっしょりかいていた。

 その後マルクト広場脇で自転車を借り、町を散策することにする。バスでめぐった道を今度は自転車でトレースしてみる。世界一美しいと言われる運河はそれほどでもなかったが、街全体に漂う雰囲気は非常にいい。
中世ヨーロッパの雰囲気をのこした町を満喫できた。歩くには少し広すぎるが、自動車では狭すぎる。自転車がちょうどよい町だ。
ただしレンタサイクルは欧米人の体格にあわされており、私にはサドルが高すぎた。私は典型的な日本人的体型(つまり短足(^^;)なもので足が着かないのだ。停まる時に非常に苦労した。

もし女性用あるいは子供用があればそれを借りるほうがいいのかもしれない。さらにほぼすべての道が石畳なので振動によりお尻が痛くなるという問題もある。この痛みは結構後々まで続いた。

途中射手のギルド近くの風車に登る。現在も実際に利用されている風車とのことで,初めて風車の内部というものを見せてもらった。(急な階段を登るという恐怖と引き替えに−降りる時はもっと怖かった)

夕食は昨夜同様マルクト広場にて。

今日は舌ヒラメを狙った(昼間に町の人から教えてもらった)これも美味であったが、それ以上にデザートのチョコレートムースが最高においしい。これだけを食べにもう一度こようかな?って思わせる味だった。「ベルギーにいる」という意識がそう思わすのかもしれないが、チョコレートの味が日本とまったく違うのだ。甘さもほどよく少し油のきつい食事の後味をすっきりと消してくれる。
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