四国(しまなみ海道・道後温泉・龍河洞)
旅行日:2004年7月29-31日

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第三日

朝のニュースによると、台風は見事に直撃コースを辿っています。遅くなればさら
に、風雨が強くなることが予想されるため、出来るだけ早く帰ることにしました。
チェックアウトする時点で、瀬戸大橋のJRは運転取りやめという情報が入ってきて
います。二輪も通行止めになったとかで、全線通行止めになるのも、時間の問題と
いった感じです。

幸い、雨は小降りになってきたので、隣町である善通寺へ向かいます。ここは、弘
法大師がお生まれになった町で、御尊父の佐伯善通にちなんだ名前となっています。
四国八十八カ所巡りの75番札所にもなっており、お遍路さんも多く見かけます。
善通寺は「真言宗 善通寺派」の総本山になりますが、この善通寺派のお寺として
随心院があります。こちらは、私の地元、山科小野にあり、実はこのお寺との仏縁
はかなり深いのかも知れません。

駐車場は、お寺の裏側にあるため、門前からお寺を半周するような形になります。
かなり大きな駐車場は、一回二百円。裏口入学のような感じで、まずは御影堂にお
参りします。お堂の下は、戒壇巡りが出来るようになっており、左手を壁に付け、
暗い廊下を歩いていくと、仏様の奉られた小部屋にでます。ここでは、弘法様のお
声を聞くことができます。低く、ゆっくりとした話し方で、すごく優しいお声です。
戒壇巡りの後、宝物館へも行けますが、こちらは、あまり価値がありませんでした。

案外広い、伽藍を一通り拝観した後、善通寺を後にします。次に向かうのは、丸亀
城です。当初、ここで「月菜汁」を食べたかったのですが、事前予約が必要だとい
うことで断念しました。

丸亀城への、アプローチはかなり急な坂です。特に、見返り坂と呼ばれる、天主へ
続く坂は、バランスを崩したら転げ落ちそうなくらい。天主自体は3層のこじんま
りしたものです。

ちょうどこの天主に登った頃に、風が強くなり出しました。四方の窓の一カ所だけ
が、開かれていましたが、風でいまにも飛びそうになっていました。

雨も降り出し、観光はここまでであきらめます。案の定というか、瀬戸大橋は全面
通行止めになっていましたので、徳島道から大鳴門橋・淡路から明石大橋経由で帰
ることにしました。また瀬戸大橋を渡ることが出来ません。もう一回チャレンジし
なきゃ行けない場所が増えてしまいました。

途中、前が見えなくなるような暴風雨の中、淡路島へたどり着きました。なぜか、
見慣れた風景で、安心できます。少し余裕が出来たので、西淡三原でいったん一般
道に戻ります。緑町にある「すえひろ」というケーキ屋さんで休憩。そのまま東浦
側を岩屋方面に向かいます。東浦バスターミナルも人影まばらで、道路もいつもよ
りすいています。さすがに、台風で観光客の出足が鈍っているんでしょうね。でも
季節的に海水浴場は一番の、かき入れ時ですから、この台風は痛いんではないでし
ょうか?

暴風雨の中、高速を走ったのが、悪かったのか、身体中が痛くなってきたので、も
う一回温泉に入ることに。明石大橋が見える「美湯 松帆」に立ち寄ってみました。
四国旅行に行ったはずなのに、なぜここで温泉に入っているんだろう? 不思議な
感覚です。しばし休憩の後、少し風の弱まった明石大橋を渡り、帰路につきました。


今回の旅行は、当初の計画より移動に時間がかかり(四国を甘く見ていた)しかも
最後に「台風」というトラブルが発生したため、かなり駆け足になってしまった印
象があります。祖谷とか、四国カルスト、佐田岬など行きたいところは、まだまだ
ありますので、機会を見つけてふたたび挑戦してみたいです。瀬戸大橋も、なんと
か車で渡りたいですしね。


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(by たぬちゃん)