2005夏 長崎から さだまさし
稲佐山公園野外ステージ


2005年8月6日(土)
開演:午後4時30分
終演:午後9時40分
<曲目>

(さだまさし)
 長崎小夜曲
(フリーウェイハイハイ)
 彼方へ
 マボロシーン
 道しるべ
 雨オトコ晴オンナ〜オランダ坂で君を待って〜
(佐田玲子)
 この手に夢を掴むまで
 ここにいるよ
 たいせつなひと
 好いと
(チキンガーリックステーキ)
 春夏秋冬
 両手ひろげて
 ボサノヴァ
 春雷
 Let's Go To The Live!
(りんけんバンド)
 なんくる節
 浦風
 海とぅ島
 乾杯さびら
 ありがとう
 嘉手久〜唐船ドーイ〜
 黄金三星
(岩崎宏美)
 ロマンス
 夢
 ただ・愛のためにだけ
 聖母たちのララバイ

(加山雄三)
 お嫁においで
 君のために
 ある日渚に
 夕映えの恋人
 美しいビーナス
 海 その愛
(スターダスト☆レビュー)
 AMAZING GRACE
 シュガーはお年頃
 今夜だけきっと
 木蓮の涙
 東京ブギウギ
 ふるさと
(さだまさし)
 きみのふるさと
 精霊流し
 Close Your Eyes
 さよならさくら
 MOTTAINAI
 舞姫
 修二会
 広島の空
 長崎の空
 祈り
(E.C.)
 しあわせについて
 落日

<メンバー>
ギター 石川鷹彦/ギター 松原正樹/ベース 岡沢 章
マリンバ・パーカッション 宅間久善/ピアノ 倉田信雄
コーラス チキンガーリックステーキ(C・G・S)

<たぬちゃんの感想>
19年目にして初めて参加することが出来た「夏 長崎から」
このコンサートは稲佐山野外ステージ横駐車場で、開場を待っている時から始まっているのかも
知れません。真夏の焼け付くような日差しの中、ステージからはリハーサルの音が漏れ聞こえ、
普段のコンサート以上に、期待感・気持ちの高揚が早く始まります。入場開始時にはボルテージ
もかなり上がっており、注意事項をアナウンスするスタッフが舞台袖に消え、舞台に一瞬の静寂
が流れた直後、宅間さんのサンバホイッスルに合わせ、感情が爆発します。
この場にいることができた喜び、希望その他様々な感情が一気に噴出する瞬間。TVで見ていたの
では、わからない不思議なそしてすばらしい体験でした。

フリーウェイハイハイは、長崎出身のフォークデュオ。アマチュア時代は「海人」という名前だ
ったそうです。さわやかな青年たちですし、歌もそこそこ上手。でも「ゆず」のコピーに見えて
しまう...第二のグレープになるには、なにか「らしさ」が必要でしょう。これからそれを見
つけて欲しいアーティストですね。個人的には「マボロシーン」といった言葉遊びな軽いタイト
ルは止めて、日本語を大切にして欲しい。それが出来るアーティストだと思うだけにおじさんか
らの苦言です。

玲子さんは真っ赤なドレスで登場(後ほどさだまさしさんから「母親そっくり」という発言もあ
り)ゆったりとした声は落ち着きます。年々「佐田玲子」を確立していかれているような気がし
ます。

続いてチキンガーリックステーキ。おなじみのアーティストになってきました。経験も長いだけ
に、次のステップのチキガリが見たいなと感じております。ボイスパーカッションなどの「技」
がありますが、この後出演したスタレビと比べると、いろんな面で「あと一歩」かなと。

りんけんバンドは、名前だけは知っているというアーティストでした。三線奏者の照屋林賢さん
を中心とする琉球音楽のバンド。独特のビートをたたき出すドラムとベース。透明感のあるキー
ボード。それに民族楽器である三線や島太鼓が彩りを添えていきます。BEGINとは全然違う沖縄
を満喫させてくれるバンド。ボーカルの上原さんの透明な歌声や、確かなリズムセクションに裏
付けされた「ロック」 まさに「音を楽しむ」音楽を具現化しているバンドです。一度彼らのラ
イブを聴いてみたいな。

岩崎宏美さんは、想像以上に声量が豊富。音程が揺れることなく、あれだけの声量で歌いこなせ
るというのは「さすが」というしかありません。中島みゆきさんの曲「ただ・愛のためだけ」も
名曲です。「聖母たちのララバイ」が生で聴けたことは収穫です。

若大将、加山雄三さんを生で見るのは初めて。想像していたよりパワフルなステージです。

最後のゲストは、スターダスト☆レビュー。今回は(彼らによると「諸先輩方に遠慮して」)ア
コースティックセット。AMAZING GRACEでアカペラバンドとしてのスタレビの実力を見せつけ、
「シュガーはお年頃」では、ギターテクニックを見せつけてきます。その間に挟まれるマシンガ
ントーク。わずかな時間の間に、2万5千人の観客を「スタレビワールド」に引き込んでしまう
というのはさすがです。「今夜だけきっと」を生演奏してもらえたことは収穫。「木蓮の涙」は
まさしく生命を賭けた熱唱。スタレビも彼らのライブを聴いてみたいアーティストです。

最後のコーナーは、ホストのさださん。「きみのふるさと」という懐かしい出囃子(^^;でスター
ト。時間がおしていたこともあり、トークはかなり控えめ。長崎で聴く「広島の空」も感慨深い
ものがありますが、新曲である「長崎の空」にはやられました。このあたりから立ちっぱなし。
激しい動きはありませんが、会場全体が「たいせつな人の笑顔を守る方法」を考える気持ちで一
体となり、すごいエネルギーがほとばしっています。
出演者全員が再び登場する「祈り」 この時、岩崎宏美さんの目からは明らかに涙がこぼれてい
ました。なんというか、本当自然と涙がこぼれてくる、そんな雰囲気があります。

アンコール最後は「落日」 「しあわせになろう いつかかならず 約束しよう しあわせにな
ろう」というリフレイン。すばらしい余韻を残しながらコンサートが終了しました。

山を下りるイベントバスの車窓から眺めた、長崎の夜景。居酒屋で仲間と飲んだ生ビールの味。
あと一年しかありませんが、なにがあっても「来年も行く」それだけの「意味」と「価値」が
十分すぎるくらいあるコンサートでした。
(by たぬちゃん)

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