北海道旅行(札幌・小樽・富良野)
旅行日:2007年7月30日-8月1日

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一日目(7月30日)
2005、2006年と長崎に行きましたが、さださんの「夏長崎から」が終了したため、この年は久しぶりの北海道へ行ってきました。4回目の北海道になりますが、前回出張で札幌に行ってから10年ほど経っています。前回は、小樽で「写るんです」を購入して写真を撮った記憶がありますから、まだフィルム写真全盛期だったんですね(デジカメは存在していました)

朝、自宅を出ようとするとかなり激しい雨が降っています。折りたたみ傘では濡れてしまいそうなので「古い」ビニル傘を持っていくことにしました。タクシーで京都駅に向かいます。トイレによってからはるかに乗車。この時傘を忘れたことに気がつきました(おや?) 身軽になってよかったなどと思ったのが悪かったのでしょうか? 快調に走っていたはるかが、天王寺を出発したとたん停車。なんでも変電所に落雷があったとのことで、停電しているらしい。20分以上停車していたでしょうか? ようやく動き出してからも徐行運転が続き、先行車両があるため追い抜きもできません。どんどん遅れが広がっていき、車内放送では「最終的な遅れは40分〜50分」と... 国内線なので出発45分ほど前に到着するはるかに乗っています。つまり、このままだと乗り遅れ必至。以前なら、こういうことも想定して、空港で時間をつぶしていたのですが、海外出張慣れしたもので、余裕を見越していませんでした。

途中で、先行列車の調整ができたのか、最終的に関空駅に到着したのは30分遅れでした。まず無理でしょうが、努力だけはしてみようとカウンターまでダッシュ。微妙なタイミングだったようですが、この年は2泊の予定だったことから、荷物は機内に持ち込める鞄一つだったこともあり、乗せていただけることに。係員について、セキュリティチェックを抜け(この頃は、まだ緩やかだった)そのままダッシュで搭乗口に。最後の乗客として、新千歳行きに飛び乗りました。座席に座って、ぜーぜー言っていると、キャビンアテンダントさんが、お水を下さり、ほっと一息。いやあよかった。

新千歳からはJRでまずは小樽へ。前回車窓がすごくきれいだったため、同じ行程をたどることにしました。期待が大きすぎたのかな? 前回ほどの感動はないまま小樽に到着。さすがに荷物が重いので、コインロッカーに預け、小樽市内散策に出かけます。前回は怖くて入れなかったお寿司屋さんでお昼ご飯。事前候補のお店は、敷居が高く、大きなお店なら大丈夫だろうと「寿司 日本橋」さんへ。「小樽にぎり 」というメニュー(だったと思う)をいただき、まずは満足。 小樽運河近辺を歩き、博物館などを見学。喉が渇いてきたので、喫茶店を探していますと、小樽ビールの幟を発見。今回は、車移動ではないので、アルコールもOK! 早速ビールとソーセージをいただきました。その後、前回訪問した手宮の交通博物館を再訪しようと考えていたのですが、ガイドマップに出ていません。うろ覚えの道を歩いて見ましたが、結局わからず。途中「月曜休館」という施設もあり、このままたどり着いても休みかも、とあきらめました。
※後でわかったのですが、鉄道博物館は、小樽市総合博物館に変わっていました。こちらは2010年に再訪しています。

そろそろ歩き疲れたので、札幌へ向かうことに。小樽から札幌への移動手段はJRとバスがあります。バスのほうが本数が多く、料金が安いので、バスを選択(前回もそうした)駅前ビルにある本屋さんで、札幌歩き用のガイドブックを入手し(非常に重宝しており、いまだに使っています)、バスに乗り込みます。
今回お世話になるホテルは、リッチモンドホテル札幌駅前店。前年に開業した新しいホテルで、東豊線札幌駅近くのホテルってことなんですが、札幌独特の地名表記(ブロック)に悩み、結構迷いました。しかも階段が多い...フロントが2Fにあり、そこまでも階段なんですが、これが案外効いてきます。

ホテルに荷物をおき、少し休憩して、明日の富良野行き特急の指定を購入するために札幌駅へ。ところが、あっさり「満席です」との回答。自由席も売ってもらえそうになかったので(この旅行中、JR北海道社員の不親切さに悩まされることになります)、バスでいくことに。バスは予約制ではなく、先着順とのことで、少し早めに来てもらえると、確実に座れますとのことでした。

地下鉄で大通り公園へ移動。観光案内所で「サッポロビールのビアガーデンは?」と聞き、そちら向かって早足。途中キリンなどのビアガーデンで盛り上がっているのをみて、どんどん気がはやります。途中から小走りになり、最後はダッシュでサッポロビアガーデンへ。サッポロクラシックの看板をみて、なぜか涙が出そうに...(ってそこまで感動することはないんですけどね〜) 大ジョッキなどをグビグビ。札幌にいる幸せを痛感しておりました。


二日目(7月31日)
この日は富良野へ。
ホテルを出ると、想像以上に涼しく、半袖一枚では寒く感じるくらいです。部屋にもどり薄手の長袖を持って、バスターミナルへ。少し早すぎたようで、一番先頭になりました。いくつかの町を経由していくのですが、結構降りて行かれる方が多いのにびっくり。本数そんなないから、大変でしょうねえ。バスは定刻通りに富良野駅へ到着しました。
観光案内所でラベンダー園への行き方を尋ねると、バスがあるけど5分前に出発したところで、次は2時間後とのこと...なんということでしょう。他の方法は?と聞くと「タクシーで、3〜4千円」 うーむ。さすがに2時間無駄にするのは辛いので、タクシーで移動することにしました。思わぬ出費だわ。タクシーの運転手さんは、非常に親切でいろいろ教えていただきました。事前情報で「道路が込む」と聞いていたので、その点についても確認したら「年に1回ほど、駐車場入り口が込むけど、手前にある臨時駐車場に停めるんだったら、まず大丈夫」とのこと。インターネットを信じなければよかった。

まずは、一番有名な富田ラベンダー園へ。観光バスがたくさん停車しており、いかにも観光地です。人の流れに沿って、ラベンダー園へ。確かに一面ラベンダーです。特有のいい香りがしています。北海道のイメージである、ラベンダー。それが目の前に広がっている。ベンチに座って、かなり長い間眺めておりました。

売店でラベンダー苗が販売されており、郵送も可能とのこと。思わず2鉢郵送してもらったのですが、この年の関西は異常に暑く、1ヶ月も持たずに枯れてしまいました。やはり涼しいところで育ったラベンダーを関西に持ってくるのは無謀だったんですね。

で、帰りどうしよう? またバスがありません。タクシーもないので、困った...とりあえず歩けるところまで歩こうと、臨時駐車場を抜けて富良野方面へ向かいます。途中町営のラベンダー園を発見。リフトで山頂に上がり、斜面のラベンダーを眺められるようになっています。リフト支柱に取り付けられたスピーカーからは「北の国から」の各テーマがエンドレスで流れております。やはりラベンダーにはこの曲ですね。動画で残そうと思ったのですが、風が強くてうまく音が拾えませんでした。

さらにテクテク歩くと、JR駅が見えてきました。跨線橋のあたりまで来ると「もう電車が来ますよ〜」との声が。慌てて跨線橋を渡り駅舎へ。JRから委託されている方が駅員さんをされており、記念スタンプだけ押して列車に飛び乗りました。いやあ、助かりました。北海道で「無計画」は危険ですね(^^;

再び富良野駅に戻り、1時間ほど後の札幌行き特急の指定券を購入。時間があるので駅前の北の国から記念館を見物してみましたが、ドラマを見ていないので、一瞬で終了。となりにレストランがあったので、そちらでかなり遅い昼食をとりました。

札幌行きの特急車内は、アジアのにおいがします。放送は中国語・韓国語・英語、それに日本語。お客さんが話している言葉も中国語や広東語が多いようです。バスとは異なる車窓を楽しんで、札幌へ戻ってきました。かなりの距離を歩いているので、すでに足が痛いのですが、そのまますすきの方面へ。過去3回、銀座ライオン系のお店に行っているので、そちらを目指したのですが、おぼろげな記憶の場所に店が存在していません。どうやらそのお店は無くなった模様。仕方ないので、本屋さんへいき、すすきの近辺のお店を物色(いや、一人なんで「お一人様OK」のお店を探す必要があるんです)一軒、目星をつけてふたたびすすきのへ。住所表記に悩まされながらなんとかお店を見つけることができました。このお店、残念ながらサッポロクラシック生はなかったのですが、瓶があったので、まずはそれをいただきます。その後青ツブ貝のツボ焼きなどをいただき、満足。お店の方も親切で、少しオマケしてもらいました。(お店の方は、仕事で札幌に来ていると勘違いされていましたが)
ほろ酔い気分で、たぬき小路へ。こぶしやというお店で、お土産を物色。このあたりで足が限界になってきたので、ホテルへ。地下鉄駅から地上までの階段と、ホテルロビーまでの階段がものすごく辛かったのを記憶しています。


三日目(8月1日)
荷物だけ預かってもらい、ホテルをチェックアウトして札幌市内へ。札幌駅観光案内所で、「さっぽろセレクト」というチケットを購入(テレビ塔、開拓の村、藻岩山、大倉山などから3カ所選択して入場できるチケット)して、まずは北海道開拓の村へ。学生時代にも一度訪れており、そのとき同様地下鉄で「新さっぽろ」へ向かいます。そこからバスがあったはずと、バス乗り場へ行くと...本数が少ない! 仕方なくタクシーで移動。なんか無駄にタクシーを使っているような気がします。

開拓の村は、北海道開拓時の風景を再現したテーマパークです。前回訪問したときも、それなりに広い敷地ですが、さらに整備が進んで大きくなっていました。案外見応えのある場所で、もう一度訪れたいものです。帰路はちょうどバスがあったので、バスで新さっぽろまで戻りました。再び地下鉄で大通りへ。最初はテレビ塔に登るつもりだったのですが、それだと時間が少し余ってしまいそうなので、藻岩山へ。移動方法がわからなかったので、またもやタクシーでロープウェイ乗り場まで移動。途中大倉山ジャンプ台を遠くに眺めながら、鄙びた乗り場に到着しました。5人程度の乗客とともに山頂へ。そこからバス(無料)に乗り換えて、展望台へ。もともと上まで車で行けたそうなんですが、工事中ということで、シャトルバス運行になっているようです。さほど高い山ではないのですが、ものすごく寒い! 霧も出ており、慌ててレストハウスへ逃げ込みました。ここで遅めの昼食。風景が眺められるように、窓に沿ったカウンター席になっており、なかなかいいお店でした(ただし、まわりはカップルだらけですけどね)
土産物屋さんで、緑色のラベンダー人形(とはいわないか)を見つけたので、お持ち帰り。なにやってんだか。

再びバス−ロープウェイと乗り継いで下山します。バス停を探して歩いて行くと、路面電車を発見。路面電車ですすきのまで戻ることができました。どうやらここへは、路面電車でくるのが正解だったようです。

これで、今回の旅行は終了です。新千歳空港内の銀座ライオンで、最後のクラシックを楽しみ、となりにあったお寿司屋さんで夕食。関西へ戻ってきました。

この年は、事前にネット掲示板で相談した情報をもとにレンタカーを利用しませんでした。初日と最終日はそれでもよかったんですが、富良野へ行くときだけでもレンタカーを利用すべきでした。そのほうが安くついたし、もっといろんなところを見物できたはず。それでも、この時は「たまたま答えてくれた人が悪かっただけ」と思っていたのですが、翌年以降、同じような目に遭い、「道内の方の車を使った旅行に関する回答は、アテにならない」という経験則を得るに至りました。
・札幌は50mに1つ信号があり、走りにくい。日本にそんな町はない
 →大都市なら、もっと密度が高く信号があったりします。
・急カーブが連続して危険
 →本土なら普通のカーブ。
・300kmも走れない。時間がかかりすぎる
 →本土都市での100kmより疲れないし、時間もかからない
安全運転をすることが前提ですし、個人差がありますが、距離が稼げるのが北海道です。確かに道中いろいろおもしろいものに出会うことがありますので、ある程度余裕をみておいたほうがいいのですが、見過ぎると悲惨な目に遭います。

しかし、ここから5年(2011年現在)も続けて北海道に行くとは思いませんでした。

(by たぬちゃん)